2017年 10月 18日
鶴の道
夏のような日差しに、モクゲンジの葉がどんどんと乾燥し
赤く染まっていきます。
15日の日曜日に
近隣の村の上を鶴の群れが通過したという情報が入ってきました。
やはり思った通り
モクゲンジの葉が赤く染まり、散り始める頃に鶴たちがやってくるのです。
「もしかしたら、今日にもやってくるかもしれないね!」
モクゲンジの落ち葉の上を歩いて、土手へと向かいました。
この空を鶴たちが飛んでいくのです。
どうしてこんなにワクワクするのでしょう。^^
そういえば、昨日から風が出てポプラの葉も散り始めました。
この風に乘って、鶴たちは北からやってくるのですね。
モネの小道では、ポプラの葉が上から降ってきます。
一気に黄色くなってきたポプラの木々
葉の落ちる音、落ち葉を踏みしめる音
どの音も心地のいい音です。
まっすぐに伸びるポプラの木
他の木々の葉の色との重なり、素晴らしい景色になります。
土手の脇の川にも落ち葉が漂います。
10年ほぼ前、いちばん最初に鶴の群れを見たのは
土手を散歩しているときでした。
広い空の向こうからやってくる鶴を見続け
南に向かう鶴を反り返るようにして見つめました。
その後
正確には真南ではなく、南西へ向かうと知りました。
*
ここで
鶴の群れがフランスの空をどのように飛んでいるか
鶴の空の道を紹介しましょう。
濃い紫の帯が、鶴の通常の通り道、本道とでも言いましょうか。
一般ルートですね。
そして、薄い紫は鶴が規則的に観測される地帯です。
北東から南西に向かっいるのですね。
シベリアやドイツからやってくる鶴は、北欧の寒気を避けようとするので
このようなルートになるようです。
最近は、温暖化のせいか
フランスの中央から南西部の間で冬を越す鶴たちも多くなっているそうです。
去年の10月から12月にかけては
137 460羽もの鶴が、この町のある県の空を南下していったとのこと、
凄い数ですね。
私の住む町は、ちょうどフランスの中央にあるので
まさに鶴の空の道に当たるのです。
なんという幸せでしょう♪
*
これからしばらくは、いつも以上に空を見つめてしまいそうです。
モクゲンジの紅葉とポプラの黄葉が美しく輝き
その葉が落ち始める頃、風に乘って鶴たちが南下する。
自然はそれぞれ、季節の動きを悟り
合図を送りあっているように思えます。
やがて冬がやってくるよというこの合図を受け取って
我々も冬前の準備に取り掛かりましょう!
「最近は、白鳥や鶴の出番が多くて
あたしの出番が少なくなっているような気がするんだけどなぁぁ…」
U^I^U*
その分、よくお昼寝ができるんじゃないかしら〜 ^^
今日は鶴の群れを見ることができませんでしたが
この数日の間に確実に見られるでしょう。楽しみです。
by echalotelle
| 2017-10-18 05:22
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