人気ブログランキング | 話題のタグを見る
NEW POST

ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau の宵

ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau の宵_f0361764_19050942.jpg


いつもの公園に咲いている
ジャンヌ・モローと名付けられた白いバラ。
白といっても透き通る白ではなく、オフホワイトに近い白いバラの花。


ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau の宵_f0361764_00553002.jpg


7月の最後の日に、ジャンヌ・モローが旅立った。

「Jules et Jim ジュールとジム 」1962年(邦題「突然炎のごとく」)の生き生きとした
彼女の姿はとても印象的だったし
「L'Amant ラマン」1992年(邦題「愛人/ラマン」)のナレーションでは
その魅力的な声が非常に生かされていた。

一昨年の秋にDVDを買って、何度か見た
「Une Estonienne à Paris パリのあるエストニア女性」 2013年(邦題「クロワッサンで朝食を」)では
年を重ねる魅力というものを体現してくれている。

1日の夜には、追悼で彼女の出演映画が2本テレビで放映された。
そのうちのひとつ
「Ascenseur pour l'échafaud」1958年 (邦題「死刑台のエレベーター」)を見た。


↓この映像は、この映画の予告編。



大写しの彼女の顔の表情から始まる映画。
アンリ・ドカエの映像は、どの場面でも彼女の微妙な表情を上手に捉えている。
現在では、街でほとんど見かけることのなくなった公衆電話や
オフィスや家で使われている古い電話機、
当時のパリの街並み、そこを走る車。
リノ・ヴァンチュラも刑事役で出ている。
出演している俳優も、パリの街も、マイルス・デイヴィスの音楽も
全てが魅力的に思える映画だ。

「Une Estonienne à Paris パリのあるエストニア女性」もパリが舞台になっているけれど
それは現在のパリ。
そのパリと1958年のパリ、
パリの街とともに年を重ねてきたジャンヌ・モロー。


ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau の宵_f0361764_01083529.jpg

美しく、魅力的な女性が、また一人逝ってしまった。

ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau の宵_f0361764_01122645.jpg

生き生きと生きること、自由に生きること
そのことから生まれる美しさ。
つまりは、生きることの美しさ。

ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau の宵_f0361764_01145562.jpeg

「Une Estonienne à Paris パリのあるエストニア女性」については
またゆっくりと、その魅力を噛みしめてから
おしゃべりしようかな。

ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau の宵_f0361764_02014296.jpg

このバラとジャンヌモローの表情が重なって
これからは
このバラの中でも彼女が生きて行く気がしてしまう。

ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau の宵_f0361764_19062206.jpg

* ジャンヌモローの4枚目までの写真は、お借りしたものです。


by echalotelle | 2017-08-03 05:22 | 表現されたもの、本・映画など

liberte,amitie,illimite


by echalote
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31